ジョブミーティング

2月3日(金) 1・2年生を対象にジョブミーティングを実施しました。この行事の目的は「さまざまな進路先を見学し、卒業後の進路決定に必要な情報を得ることにより、今後の高校生活を送る上での参考とする。」ことです。と同時に働く大人の話をその職場で聞くことで、「働く喜び」「仕事のやりがい」を直にその方から、現場で働く方たちから、職場の雰囲気から、生徒たちに感じ取ってもらいたいという思いをもって行っています。

午前中は1・2年生合同で倉敷市にある「とら醤油株式会社」を訪問しました。天気もよく、酒津公園の中をゆっくり歩いて行きました。迎えてくれたのは「醤油博士」の異名を取る守屋さん。温かい人柄でユーモアを交えたわかりやすいお話をしてくださいました。

DSC07018DSC07016

とら醤油の創業は江戸末期、なんと150年を越える歴史があります。岡山県三大河川の一つ、高梁川の伏流水、醤油の主原料となる大豆・小麦を産する備中平野、良質の塩が生成される瀬戸内海の塩田、これらの豊富な自然に育まれ、地域に根ざした食文化を守り続けている誇りを生徒たちは感じ取ってくれたことと思います。

DSC07027DSC07033DSC07043

午後からは1年生、2年生、別々のメニューで動きました。1年生は地元企業「住友電工焼結合金株式会社」の見学をさせていただきました。また2年生は「ハローワーク」で面接指導をしていただきました。

〈生徒の感想から〉  「醤油の原料から作り方まで初めて知ることがいっぱいありました。新鮮な醤油は赤色ということや、料理によって『こいくち』『うすくち』『たまり』『さいしこみ』『しろしょうゆ』と5種類もの醤油が使い分けられることも初めて知りました。中国や台湾にも輸出しているのも驚きでした。」 「醤油には約300種類もの香が含まれているとは驚きでした。醤油は胃液の分泌を活発にして食欲を増進させる働きと大腸菌などの増殖を抑えたり死滅させる効果があるという話は勉強になりました。」 「僕はやっぱり守屋さんのあの雰囲気がいいなと思いました。話もおもしろくて工場内の見学がすごく楽しかったです。こんな方がいておいしい醤油が出来上がるんだなと思いました。僕も守屋さんのように仕事に誇りを持って働きたいです。」

「住友電工焼結合金株式会社では自動車部品を造っていて、世界9カ国にも進出していることを聞いて驚きました。一番印象に残ったのは、働きやすい環境づくりのことで、工場内をLEDで明るくしたり、部活動や地域の人との交流にも力を入れているということです。企業が求める人材についても伺いました。『明るく 元気で主体的に考え行動できる人』『いつも発言が前向きで好奇心に満ち積極的に周りに関わろうとする人』『目の前の問題に対して自ら考えて対応を決めようとする人』これからの授業の中で、しっかりとこれらの力をつけていきたいと思いました。」

「ハローワークでの面接練習では、緊張すると目が泳いでしまったり笑顔が少なく顔がこわばっていたり、声が小さくハキハキとしゃべれなかったりと多くのことに気づき、これから直すところが見つかりました。」 「ハローワークでは、面接で大切なことを説明してくださいました。質問内容もあらかじめ教えていただいたのですが、僕は満足いく面接ができませんでした。声が段々小さくなっていたり、緊張してかんだりしました。まだ面接練習はあるので1回1回、自分の改善点を見直していきたいです。自分のアピールポイントもしっかり考えていこうと思います。他の人の面接を見て『ここは自分ができてないから直さないとな』と思うところがいくつかあったので、他の人の面接も勉強になりました。これからも友達と互いにアドバイスをしあい、常に協力ができるようにしたいと思います。」

DSC07053DSC07051